『あそこに、渡し船があるぞ。』Kの言葉に、私は、手を休め振り向いた。右岸に田舟のような舟が、一艘杭につないである。両岸とも木々の途切れた所に綱が渡してあって、腐った板の渡し場がある。からからに乾き切って白茶けていた。 綱の下を通り抜ける時、…
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