北海道での青春

紀行文を載せる予定

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

佐久の地質調査物語-147

南部域の沢 3-(4) 大野沢支流・第3沢の調査から 大野沢支流第3沢は、第4沢の調査(平成5年)の翌年に入った沢ですが、不明な箇所が多く、3回の調査(10~11.Sep.1994/28.Sep.1996)を行ないました。【下図を参照】 大上林道の標高980m付近に第3沢の…

佐久の地質調査物語-146

南部域の沢 3-(3) 大野沢支流・第4沢の調査から 平成5年8月12日に、大野沢支流第4沢の調査をしました。大上林道から入った沢の入口は、礫岩層です。礫種は、主に白色~灰色チャートで、閃緑岩礫も含まれていました。最大経は、5cmです。(【図-①…

佐久の地質調査物語-145

南部域の沢 3-(2) 腰越沢の調査から 腰越沢の入口は国道299号線に面していて、すぐに礫岩層が見られます。礫種は、白色~黒色チャートが主体で、花崗岩や、黒色頁岩の直径2~3cmの円礫です。入口から40m入った粗粒砂岩層の泥岩との挟みで、N6…

佐久の地質調査物語-144

南部域の沢 3.内山層の分布する抜井川支流の沢 山中地域白亜系と内山層の地質図 (2007年版を一部変更・緩い向斜構造) 内山層の分布する南端は、抜井川の北側(右岸)の支流です。下部瀬林層を不整合関係で、内山層基底礫岩層が接している様子が観察でき…

佐久の地質調査物語-143

《 南部域の沢 》 2. 矢沢の調査から 小さな河川ながら、抜井川は標高850~860m付近で蛇行し始めます。その右岸にある矢沢集落に、東西方向で流れ込む抜井川の支流が矢沢です。 矢沢では、沢の入口の石英閃緑岩の露頭から始まり、千枚岩化した黒色…

佐久の地質調査物語-142

第Ⅷ章 南部域の沢 内山層の分布域を①北部域(内山川水系)、②中部域(雨川~谷川~余地川)+②'余地峠~熊倉川、③南部域(灰立沢~矢沢および、抜井川の支流など)と、大きく3つに区分した時、灰立沢は、南部域に入ります。 ところが、灰立沢の下流部はジュラ系(…