北海道での青春

紀行文を載せる予定

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

佐久の地質調査物語-112

7.柳沢の調査(1)から 平成13年11月23日(金)、コングロ・ダイクの写真撮影と、柳沢全域の調査をした六川資料(1999 6/12)を検証する為に、柳沢下流部の調査に入りました。 柳沢入口の空き地に駐車して、最下流部や堰堤は飛ばして、標高848m…

佐久の地質調査物語-111

6.武道沢の調査から(上流部) 武道沢のルートマップ(再掲) * * * 2000年(平成12年)6月10日、武道沢上流部の調査をしました。私は、内山川水系での内山層調査へは、初参加です。(勤務の都合で、委員会から抜けていた。) 調査メンバーの…

佐久の地質調査物語-110

《武道沢~柳沢~大沼沢》 地学委員会では、平成11年度に柳沢本流(1999 6/12)、武道沢下流部(1999 9/11)、武道沢中流部(1999 10/9)と、既に調査を終えていて、私も六川源一委員長から概要を聞いていました。 私が興味を覚えた「コングロ・ダイク」は…

佐久の地質調査物語-109

3.深さを知らせるコングロ・ダイク 【写真-4】は、釜の沢・左股沢の西側に延びている林道「東山線」から見あげて写したコングロ・ダイクの露頭(標高1010~1020m)です。(説明図を参照) 【写真-4】釜の沢・左股沢の西、林道1020m 縦の…

佐久の地質調査物語-108

2.広がるコングロ・ダイク 柳沢の標高880m付近の露頭位置関係 【説明図】は、内山川の支流・柳沢の標高880m付近の露頭の位置関係を示しています。 話題にするのは、AとBの間の「両側の→」で示したコングロ・ダイクですが、産状を理解する為に、…

佐久の地質調査物語-107

第Ⅱ章 コングロ・ダイクとは何か? 第Ⅰ章で「コングロ・ダイク」を研究課題にした経緯と、内山川水系・釜の沢から西側の沢(釜の沢左股沢~ホド窪沢~八重蒔沢ほか)のルートマップなど基礎データを紹介しました。 まだ、内山層の模式地である「柳沢~大沼沢…

佐久の地質調査物語-106

富沢・八重蒔沢・温泉の西側沢の調査から 平成13年度の天野和孝先生をお迎えしての調査は、北相木層の化石を対象としましたが、しばらくコングロ・ダイクを中心に話を進めたいので、所沢の西側の沢の様子も見てみようと思います。 富沢付近のルートマップ …

佐久の地質調査物語-105

3 ホド窪沢の調査から(後半) 標高985m付近(【図-⑪】)では、周囲の泥岩層とコングロ・ダイクが、熱変質を受けている露頭が見られました。当初、玢岩体がコングロ・ダイクを捕獲しているかに思えたが、周囲は熱変質された泥岩(黒色から光沢のある灰…

佐久の地質調査物語-104

ホド窪沢・中村林道の沢・所沢の調査から この年(平成12年度)の夏の調査は、天野和孝先生をお迎えし、内山層の化石について学ぼうと、神封沢や細萱林道の沢に入りましたが、まずは、コングロ・ダイクを中心に話を進めたいと思うので、今年度と翌・平成1…

佐久の地質調査物語-103

2. 釜の沢・左股沢の調査から 平成12年の単独調査は、標高910m付近まででした。それで、天野和孝先生が同行された平成14年(2002年)9/22の調査も合わせて報告します。 (下のルートマップは、再掲です。) 沢の名称は、「ため池」の少し上…

佐久の地質調査物語-102

1. 釜の沢の調査から まずは、周辺域を見てみようと、釜の沢の上流部と左股沢に入ってみました。 山中地域白亜系の山深い沢と違い、国道脇に駐車して沢を調査した後は、林道を使って下山できるので精査でなければ、一日で調べられます。(図を参照) 釜の沢の…

佐久の地質調査物語-101

《 内山層について 》 内山層(うちやまそう)は、新第三紀・中新世の海成層です。 北は、佐久市の内山川の上流部から、佐久市田口の雨川(あまかわ)流域、佐久市入沢の谷川(やがわ)上流域を経て、南は、南佐久郡佐久穂町大日向の抜井川(ぬくいがわ)に…

佐久の地質調査物語-100

は じ め に 題名を『続・佐久の地質調査物語』としましたが、「フィクション」ではありません。ただ、物語という言葉に敢えてこだわったのは、自然科学を題材にした易しい話で、地質に興味のある人が、親しみを感じて欲しいと願ったからです。 地質学に限ら…

春の風(弥生の句)

令和3年3月の俳句 ① 春一番 パシュートの如 群れ雀 ② 強風も 地吹雪無きは 佐久の幸(よさ) ③ 白き嶺 山紫を残し 霞けり 令和2年度最後の「みゆき会(句会)」は、新型コロナ・ウイルス感染者数が減ってきたので、2月分も併せて、3月17日に開催する…

如月の句(寒の入りから立春へ)

令和3年2月(如月)の俳句 ① 日の出待つ 朝餉(あさげ)におろす 寒大根 ② コロナ禍に 産土(うぶすな)ごとの 鬼やらひ ③ 春立ちぬ 巡る時空に 我も生く ④ 早春の 枝間に懸かる 上り月 例年2月下旬に、公民館主催の「区民の集い」という作品展示発表会が…