北海道での青春

紀行文を載せる予定

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の出来事(神無月の句)

① 大空に 銀杏落葉(いちょうば)放る 子らの声 ② 暗唱す 挙式スピーチ 百舌鳥が聴き ③ 秋出水 案ずる行方 難無きと 《今月の出来事》 佐久市文化祭に出品する「俳画を添えた俳句」を10月の句会で準備するので、毎年苦労している。ところが、台風19号被…

秋の虫三題(長月の句)

① 夜を尽くし 閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ) 鳴き飽かぬ ② 風音に 追い越されてや おにやんま ③ 淡き恋 番蜻蛉(つがいとんぼ)を 君と見し 防災の日に始まる9月は台風シーズンでもあり、今年は台風15号が首都圏を襲い、特に房総半島で大きな被害を被った。(こ…

お盆三題(葉月の句)

① 茄子の牛 孫と作りて 先祖(みな)迎ふ ② 殖えた子の 気配に微笑む 田舎盆 ③ 送り火の 明日は二学期 おらが頃 《お盆三題》 今年の梅雨は遅くまで長引き、特に関東甲信・東北の太平洋側での日照時間が、平年の半分以下となる地域が多かった。佐久地方でも、…

天候不順の夏(文月の句)

① 天地(あめつち)の メール交換 梅雨長し ② 孫会いに 爺じ白靴(しろぐつ) 高速道 ③ 炎(ほむろ)立つ 癒えし畑に 雹(ひょう)の傷跡(あと) 7月の句会は、暑気払いを兼ねて、小諸菱野温泉の「きのこの森」・懐石料理「ふうわ家」で開催された。今月は、長引く…

自然が語ること三題(水無月の句)

① 山法師 戦(そよ)ぐ卍(まんじ)葉 経を読む ② 夏木立 遺言(いごん)の境 石口上(こうじょう) ③ また来たな 寸止め鳴きの 四十雀(しじゅうから) 今月は、「自然が語ること」をテーマに俳句を作ってみた。実際は、観察した自然事象を、人間が解釈する行為でも…

正体を知る三題(後半)

① 山路暮れ ほろろ打つ怪 雉子と知り ② 夫婦(ふたり)して すまして写る 薔薇皇女(ばら・こうじょ) ③ 鎌音に 滑り出ず蛇 ヤマカガシ(赤楝蛇) 【俳句-③】は、片貝川土手の草刈りをしていたら、蛇が斜面を滑るようにして逃げていった時の驚きを詠んだ。 体表の…

正体を知る三題(前半)

① 山路暮れ ほろろ打つ怪 雉子と知り ② 夫婦(ふたり)して すまして写る 薔薇皇女(ばら・こうじょ) ③ 鎌音に 滑り出ず蛇 ヤマカガシ(赤楝蛇) 御代替わりで、今年は特別に10連休となったが、長女夫婦と孫たちは、何と10日間、我が家で過ごすことになった。…

四月風景三題(卯月の句)

① 春選挙 あまた人見し 立会人 ② 末の子が 自転車乗ってる チューリップ ③ 細石(さざれいし) 囲みし母の すみれ草 倉沢薬師堂花祭りに掲げる奉燈俳句の額を準備する為、午前中から集まった。 例年、4月の俳句の中から一句を選んで奉燈俳句にしていたが、5…

令和元年度の俳句(奉燈句)

◇幟(のぼり)立つ 気球があがる そら令和 平成31年4月17日、定例の俳句会が開かれた。5月連休中に開催される倉澤薬師堂の花祭りに掲げる「奉燈句・額」の準備の為もあり、午前中から集まり、昼食会を挟んだ。午前中に俳句を互いに披露し合う勉強会を行…

春三題(弥生の句)

① 御代替り 憂ふ世界ぞ 春動く ② 春一番 声かけられて 女学生 ③ 春を呼ぶ やまとなでしこ 世界新 《春三題》 平成30年度最後の「みゆき会」が3月15日にあった。全員参加で、記念撮影をすることができた。今月のテーマは「春」としたが、俳句の中に国際…

梅三題(如月の句)

① 野良を待つ 爺じの里は 梅つぼみ ② 仏壇の 茶に添え西に 梅一輪 ③ 梅ひらけ 萬天に向く たなごころ(掌) 公民館主催の「区民の集い」という文化作品展示会があり、例年のように俳句作品で参加した。俳画製作の予定もあり、バレンタインデー・昼食会を設けた…

鳶(トビ)三題(睦月の句)

① 鳶の眼を カイトと紛ふ 北颪(きたおろし) ② 鳶群れて 帰巣の舞や 天高し ③ 冬晴れの 村を哨戒(しょうかい) 鳶の笛 1月の句会の題材を捜そうと、東京電力・杉ノ木貯水池の氷雪の湖と水鳥を見に出かけた。人工の浮島に、ガン・カモ類がたむろしている。未…

年越し三題(師走の句)

① 熱燗こだけに そだねと すまし顔 ② 平成や 時勢を偲ぶ 除夜の鐘 ③ スキー山行(たび) 世の果てまでも 青と白 12月の句会は、忘年会を兼ねて佐久市岩村田の和食料亭で行なった。高齢者が多いので、深炬燵のようにして座れる形式の座敷は、ありがたかった。…